審美歯科 セラミック編

材料特性  クラウン ラミネートベニア Q&A


セラミックの材料特性

 セラミックは、K2O+X-Al2O3-SiO2の複合体で、主に、長石系セラミック と アルミナス系セラミック の二つに分かれます。

 長石系      50〜70%がSiO2(シリカ)で、10〜17%がAl2O3、7〜10%がK2O、残りが微量添加物
 アルミナス系   26〜34%がSiO2(シリカ)で、56〜62%がAl2O3、4〜18%がK2O、残りが微量添加物

これらの陶材を歯の形に盛り上げて、1000度以上の高温で数回ほど焼き上げて作ります。

機械的性質の比較
  エナメル質   セラミックス   
ヌープ硬さ 345 (象牙質は68) 390
引っ張り強さ(Kgf/平方cm) 700 (象牙質は420) 370
曲げ強さ(Kgf/平方cm) 800 1180
弾性率(×104Kgf/平方cm) 48
圧縮強さ(Kgf/平方cm) 2800 4500
比重(g/平方cm) 2.8 2.8

 セラミックの機械的な強度は十分にあるのですが、衝撃に弱いという弱点があります。 (それをカバーする為に、歯牙の削除量が増えます。)
また、化学的にも非常に安定した材料で、審美的な安定性を持っています。
しかし、操作性が難しく、費用的に効果であるという弱点があります。


Copyright (C) 2008 saa-dental clinic. All Rights Reserved

セラミックを用いた審美歯科治療の背景となる基本的な事柄について説明しています。